Floorp では、今後の法人化に向けて運営の透明性を高めるため、2026年9月6〜7日に利用規約とプライバシーポリシーの説明を更新しました。
誰が運営し、どのような条件で提供し、情報をどう取り扱うのか。これからも Floorp を使っていただくために、こうした説明を整えることも、開発を続けるための取り組みの一つだと考えています。
この記事では、公開済みの規約・ポリシーで明確にしたことと、法人化に向けた運営の考え方をお伝えします。また、広告収益による支援と、導入を予定しているリリースノートの設定についても説明します。この設定には一部の広告ブロッカーの動作を制限する選択肢が含まれるため、その影響と選び方もあわせてご確認ください。
規約とポリシーで、何を明確にしたのか
今回の更新では、Floorp の運営と利用に関する説明を整理しました。主に、次の内容を確認できるようにしています。
- 運営主体と利用条件:現在の個人事業としての運営主体と、デスクトップ版・iOS 版・公式サイト・ブログへの適用範囲。オープンソースライセンスの権利や、外部サービスごとの条件も説明しています。
- 情報の取扱い:端末内のブラウザーデータ、任意の同期、機能に伴う通信、サイトやブログの広告を分け、それぞれの提供者や設定方法を説明しています。
- 変更の案内とユーザーの選択:重要な変更を事前に案内することや、別途同意が必要な処理について、規約への同意や継続利用だけで代えないことを明記しています。
全文は、公開済みの利用規約とプライバシーポリシーをご確認ください。
この文面の更新によって、広告への同意やブラウザーの設定が変更されることはありません。 テレメトリを有効にしたり、個人情報の新たな利用を始めたりする更新でもありません。規約・ポリシーに記載した更新内容は、各ページの末尾にある更新についての節でも説明しています。
ユーザーが何を選べるのかを明確にすることは、今後の機能を導入する際にも大切にします。後ほど説明する広告による支援の設定も、その方針に沿って準備しています。
収益を、開発を続けられる基盤につなげるために
Floorp の開発と運営は、広告収益や寄付などに支えられています。今後の法人化に向けて説明を整えるとともに、事業として継続できる収益の基盤も必要だと考えています。
機能を増やすには、技術的な実装に加えて、外部の提供者との交渉や契約、その前提となる運営体制が必要になる場合があります。
その一例が Widevine です。開発者として、Widevine の交渉に進むには法人化が必須であることを確認しています。 法人化には費用がかかり、その後も継続して運営できる体制が求められます。広告収益を、こうした体制を整えるためにもつなげたいと考えています。
ただし、法人化によって契約・利用許諾・Widevine 対応が保証されるわけではありません。特定の動画配信サービスを利用できるようになることも約束できません。
収益が増えることで目指したいのは、開発を継続し、技術だけでは進められない取り組みにも向き合えるようにすることです。実現できる機能については、条件が整った段階で改めてお知らせします。
広告による支援と、ユーザーの選択について
更新後に自動で開くリリースノートには、何が変わったのかをお伝えする役割があります。新しい機能や修正内容を知り、日々の使い方に役立てていただく機会になります。同時に、そのページの広告収益も Floorp の開発と運営を支えています。自動表示を続けたい理由には、この収益上の役割もあります。
一方で、作業を再開したいときにページが自動で開くことを、煩わしく感じる方がいることも受け止めています。ページをいつ開くか、どの保護機能を使うかは、ユーザーにとって大切な選択です。
そこで、デスクトップ版 Floorp では、リリースノートの自動表示と、ブログ上での広告ブロッカーの扱いを選べる設定の導入を進めています。
以下の新設定は、導入に向けた設計方針です。提供開始のバージョンと時期は、準備が整い次第お知らせします。
リリースノートと広告の扱いを選ぶ
予定している選択肢は、次の3つです。設定名や選択肢の表記は、提供開始までに変わる場合があります。
| 選択肢 | 更新後のリリースノート | Floorp が対象ブロッカーに追加する制限 |
|---|---|---|
| 自動で開かない | 自動表示しません | 適用しません |
| ブロッカーの設定を維持して開く | 自動表示します | 適用しません |
| 広告を許可して開き、Floorp を支援する | 自動表示します | ブログ上で適用します |
「ブロッカーの設定を維持して開く」は、導入済みのブロッカーを、ご自身の設定で使いながらリリースノートを読むための選択肢です。この設定によって広告ブロッカーを新たにインストールしたり、有効にしたりすることはありません。
すでに Floorp をお使いの方へ
既存ユーザーには、これまでのブロッカー設定を維持した状態で、ブラウザー内に一度だけ3つの選択肢を案内する方針です。
「広告を許可して開き、Floorp を支援する」を明示的に選んだ場合にだけ、対象ブロッカーへの制限を適用します。 案内を閉じた場合は、従来どおりリリースノートを自動で開き、ブロッカー設定を維持します。
説明や選択の機会なく、既存ユーザーの保護設定を変更することは避けます。
これから Floorp を使い始める方へ
新規ユーザーには、初回セットアップで「広告を許可して開き、Floorp を支援する」を既定の選択として提示する方針です。広告収益が開発を支えることを、使い始める段階から説明し、支援する設定を標準として提案したいと考えています。
同じ画面で、対象拡張の追跡防止などにも影響することと、ほかの2つの選択肢を説明します。制限はセットアップの確定後に適用します。別の選択肢を選んでから確定することもできます。
「広告を許可する」を選ぶと、何が変わるのか
この選択肢では、次の拡張機能を対象に、Floorp がブログ上での動作を制限する設計です。
- uBlock Origin
- AdGuard
- Adblock Plus
- AdBlock
- Ghostery
対象は、指定した拡張機能のIDに一致するものです。同じ名前を持つ別の拡張機能や、派生版まで一律に対象にするものではありません。
適用範囲は、手動で開いたページも含む、blog.floorp.app のすべての HTTPS ページです。 更新後に自動で開いたリリースノートだけに限らず、通常の記事やブログのトップページにも適用します。この選択を維持している間は、ブログを訪れる際に制限が適用されます。
この制限の適用先として指定するのは、ブログのアドレスです。公式サイトの floorp.app や、ほかのサイトのアドレスは含めません。また、上記以外の拡張機能には、この制限を追加しません。
広告以外のフィルタリングにも影響します
この仕組みは、広告だけを識別して許可するものではありません。ブラウザー側が対象拡張のページへのアクセスや通信への介入を制限するため、対象拡張による追跡防止や、ご自身で追加したフィルターなどにも影響する可能性があります。 ブログから読み込まれる外部の広告などへの通信も、この影響に含まれます。
これまでブロッカーによって止められていた広告関連の通信が行われるようになる可能性があります。ブログで使われる Google AdSense と、広告に伴う情報の取扱いは、プライバシーポリシーで説明しています。
また、Floorp のほかの保護機能、対象外の拡張機能、ネットワーク側のフィルターなどにより、広告が表示されない場合があります。この選択肢が、すべての広告の表示を保証するものではありません。
支援の選択は、後から変更できます
導入後は、Floorp の設定に設ける「アップデート後のリリースノート」から選択を変更できるようにします。
対象ブロッカーへの制限を解除したい場合は、次のどちらかを選んでください。
- 自動表示も止めたい場合は、「自動で開かない」。
- 自動表示を続けたい場合は、「ブロッカーの設定を維持して開く」。
いずれを選んでも、Floorp が追加する制限を解除し、ご自身のブロッカー設定を維持します。開いているブログのページは、設定変更後に再読み込みしてください。職場などの管理者が設定した制限は、この操作で解除する対象には含まれません。
なお、自動表示を止める設定の対象は、更新後のリリースノートです。Floorp 11 から移行する際の案内は別に残るため、すべての案内ページの表示を止める設定ではありません。
サイト側の広告の同意・設定について
規約への同意、ブラウザーで広告による支援を選ぶこと、サイト側で広告 Cookie などに同意することは、それぞれ別のものです。「広告を許可して開き、Floorp を支援する」を選んでも、サイト側で別途必要な同意まで済んだことにはなりません。
サイト側の広告の選択は、地域や保存済みの選択などに応じて表示される同意画面で管理します。欧州規制向けの画面が表示される場合は、広告が表示されるページ下部の「プライバシーと Cookie の設定」から再度開けます。詳しい変更方法は、プライバシーポリシーの広告に関する説明をご確認ください。
これからの Floorp の運営について
今回の規約・ポリシーの更新を、法人化に向けて運営をより透明にしていくための一歩にしたいと考えています。今後も、利用条件や情報の取扱いに加え、ユーザーの使い方や保護設定に影響する変更について、内容を確認し、選択できるよう説明していきます。
広告収益は、開発を続け、その体制を整えるための支えです。導入予定の設定とその影響をご確認いただき、ブログで広告を許可するか、ご自身の希望に合わせてお選びください。
もちろん、自動表示を止めることも、ブロッカー設定を維持することもできます。ご自身の使い方やプライバシーの考え方に合ったものを選んでください。
寄付、不具合の報告、コードの提供、翻訳などにも支えられています。広告以外の方法に関心をお持ちの方は、Floorp に貢献するをご覧ください。
日々 Floorp を使い、改善につながる声を届けてくださる皆様に、感謝しています。


